
製造業
塗装の技術を、東大阪から世界へ!
「匠の技」を未来へ繋ぐ!不退転の覚悟で職場環境を徹底改革
採用課題解決の検討
就業規則の見直し
職場環境の改善
- 人材確保等に関する専門家相談
双葉塗装株式会社
代表取締役 深江 裕宗 氏
大阪府東大阪市高井田中3-1-21/設立1960年2月/従業員数:8名/業種:製造業
洪水でも錆びなかった「匠の技」が支える、世界の製造ライン
質問:まずは、貴社の事業内容と強みについてお教えください。
深江氏:
当社は、自動車のシートベルト製造装置や飲料の製造ラインなど、精密かつ高速で動く「省人化設備」の金属焼き付け塗装をメインに手がけています。最大の強みは、単に色を塗るだけでなく、過酷な環境下でも錆びない強固な下地を作る技術にあります。かつてタイで大規模な洪水が発生した際、他社の設備が錆び付く中で、当社が塗装した機械だけは一切錆びずに稼働できたというエピソードがあり、この「匠の技」こそが多くのお客様から信頼をいただいている理由です。
自分たちでは見つけられなかった「新たなヒント」
質問:どのような経緯でOSAKAしごとフィールド中小企業人材支援センターを活用されたかお教えください。
深江氏:
受注が増加する状況では人材確保が急務でしたが、募集してもなかなか採用に繋がらない。なんとか状況を打開するために、OSAKAしごとフィールドへ相談しました。中小企業人材支援センターの採用アドバイザーとの個別面談では、自分たちだけでは見つけられなかった、採用手法に関する「新たなヒント」を多くいただきました。例えば、求人票の見直し、正社員にこだわらないパート・アルバイトの戦略的な活用、外国人採用の取り組み方など。現代の採用市場を勝ち抜くための実践的なヒントを、他社の先進事例を交えて提示してくださる。こうしたプロの助言を個別にいただけることは、経営判断を下す上での大きな支えになっています。
「社員のために」を言葉から行動へ。11項目の自己改革
質問:採用活動と並行して、強い意志を持って取り組まれた職場環境改善についてお教えください。
深江氏:
ある時期、自分自身に「11項目の課題」を課し、経営者としての姿勢を猛省したのです。それまで「社員のため」と口では言いながら、本当に心から向き合えていたか、と。まずは、就業規則をゼロから作り直しました。専門家と対話を重ね、法律遵守はもちろん、社員が直感的に理解できるよう「イラスト付きガイドブック」を作成。有給休暇のルール化や、サービス残業を廃止するための手当支給、清掃時間まで含めた労働時間の徹底管理など、「仕組み」として透明性を高めることに注力しました。
また、社員が「ここで働きたい」と心から思える環境にするため、事務所や食堂、更衣室、トイレを全面的に改装しました。特にトイレのダブル施錠や男女別更衣室の新設など、女性も安心して働ける環境を意識しています。
さらには工場の操業を1ヶ月間完全に止めて、レイアウト変更と設備増設を行いました。20年続けてきた慣習を一度白紙にする。非常に大きな決断でしたが、15社の協力会社さんと密に連携し、お客様にご迷惑をかけない体制を整えた上で実行しました。
これらの取り組みを経て、現在では未経験の若手を採用しているにもかかわらず、不良率が5%以下、時には「ゼロ」にまで激減しました。これは環境整備と同時に進めた、業務のマニュアル化と数値管理の成果でもあります。社員が、意識を「自分」ではなく「仲間」や「お客様」に置けるようになるためには、まず会社が「安心して働ける機能(制度と設備)」を提供しなければなりません。それが経営者である私の最大の役割だと思っています。
多様な個性が輝く、次世代の塗装工場をめざして
質問:最後に、今後の展望についてお聞かせください。
深江氏:
現在、時代に即した新たな経営理念の策定に取り組んでいます。抽象的なスローガンではなく、社員一人ひとりの心に真っ直ぐ届く指針を作りたい。将来的には、新しくなった設備を存分に活かし、女性の職人をはじめとした多様な人材が活躍できる場を広げていきたいですね。一人ひとりの負担を減らしながら、全員が高い誇りを持って働ける。そんな「地域の誇り」となる会社をめざしたいですね。








