魅力発信のため業界研究イベントに参加
採用と社員意欲の両方に効果が!
松田食品工業株式会社
管理部 人事課 課長代理 五島 聡里
これまでの採用活動の中で感じておられた課題を教えてください。
五島氏:当社は製品開発・品質管理の仕事、生産管理・製造の仕事、営業職を中心に採用活動をしています。新卒採用、キャリア採用、パートアルバイト採用と幅広く活動しておりますが、その中でも新卒採用の課題として感じていたのは、当社の仕事内容を含む会社情報について、正しい認識を持ってもらえていないことでした。当社のメイン商材として「味付油揚」がありますが、身近な食材ではあるものの、昨今の食文化が変化していく中で、食べたことが無い方も増えている実情や食品メーカーの仕事は、工場でのライン作業ばかりというイメージを持たれている方も多く、当社の仕事についての理解が低いと感じていました。
そのような中、職業体験イベント「ミチシル」へ参加いただきましたが、参加を決めた経緯を教えてください。
五島氏:私が選考をしていく中で、新卒や若年者の方に感じたのは、「非常に狭い範囲での知識や経験、イメージで就職先を決めているな」ということでした。そのため、私が面接する際は応募者の選択の幅を広げるような話を敢えてするようにしています。そうすることで、当社への応募辞退につながる可能性も確かにあるのですが、採用後のミスマッチは当社にとっても、求職者側にとってもデメリットになります。しっかり業界や企業研究したうえで自分で選択肢を考えながら就活を進めてほしいですし、且つ可能性を自らせばめることもやめてほしい。そのためには、各職種の内容や求める人物像について、理解を深めていただくための情報発信が、さらに必要だと感じていました。そんな中、求職者向けの職業体験型業界研究イベント「ミチシル」への参画について、OSAKAしごとフィールドの担当者から声をかけていただきました。求職者のみなさんにお役に立ちたいという気持ちと、当社の魅力発信の強化にもつながると感じ参加することにいたしました。
「ミチシル」内で実施された内容を教えてください。
五島氏: 「ミチシル」には複数回参加し、人事の仕事内容を体験していただきました。面接官としての仕事を中心に講義とワークを実施しました。面接官として応募者の話を聞き取り、人物観察を通して、求める人物像に近い方を選ぶことができるかというワークは、「面接官が応募者のどういう点を見ているかが理解できた」と、参加者に非常に好評でした。
また、9月に参加した総合仕事体験イベント「職のテーマパーク ミチシル」では、当社の商品開発部署のメンバーも参加し「SNS映えするいなり寿司の商品企画」「人事採用面接」の2つを体験していただきました。参加者も21名と多く、当日の会場では非常に盛り上がり、当社の魅力発信に繋がっただけでなく、当日参加した企画メンバーのモチベーションもあがりました。当社はBtoB企業のため、直接消費者のみなさんの反応をみる機会が少ないのですが、このイベントを通じて反応をより身近に感じることができたことで、商品開発に意欲が湧いたようです。
「ミチシル」に参加後、貴社の魅力発信に変化はありましたか。
五島氏:当社はインターンシップを実施したことがありませんでしたが、こういう体験型イベントは、参加者のみなさんが仕事への理解を深めるのに良いと感じました。また、参加されている方の反応を直接見ることで、当社の魅力とは何かを改めて考えることができましたし、いろんな切り口で発信することで、より効果が出てくるのではないかと考えています。今後も機会があればチャレンジしていきたいと思います。
他にもOSAKAしごとフィールドのサービスに参加いただいて効果があったものはありましたか。
五島氏:先ほどの「職のテーマパーク ミチシル」への参加により意欲が高まったことによって、さまざまなアイデア品を試作し応募した「アメリカ産チーズ『惣菜・デリ』新商品開発コンテスト」では、おかげさまで審査員特別賞を受賞いたしました。また、10月に参加した「OSAKAジョブセレクション(合同企業説明会)」では、お会いした若年層の方が最終選考まで到達しました。残念ながら採用にはいたりませんでしたが、多くの来訪があったことを含め、正しい情報を発信し興味関心を持っていただいたという手応えを感じることができました。他にもセミナーに参加して、勉強させていただいています。今後も、ぜひ活用していきたいと思っています。