OSAKAしごとフィールド
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代表取締役社長の坂口氏と営業担当のベトナム人女性 代表取締役社長の坂口氏と営業担当のベトナム人女性

企業ブランディングによる人材獲得!

「認証の取得やSDGsの取組」→「取組を発信しブランディング」→「応募者数増」

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株式会社坂口製作所 
代表取締役 坂口 清信
本社所在地:大阪府大阪市西成区千本中2丁目4番14号/設立:1986年/従業員数:81名/業種:製造業
工業用各種アルミ・ステンレス製品の製造、加工を担う。溶接技術に優れ、特にアルミ溶接技術については、「全国軽金属溶接技術競技会」に複数回上位入賞するなど、国内トップクラスの実力を持つ。

中小規模法人部門「ブライト500」など、様々な認証を取得されていますが、取得しようとお考えになられたきっかけは何だったのでしょうか。

坂口氏:私は2008年に3代目として現職に就きました。そんな矢先にリーマンショックに見舞われ、大きなピンチを迎えることになりました。創業以来培った国内トップクラスの技術力を発信することや、より客観的な社外からの評価を得ることが、企業ブランドの向上につながるだろうと考え、厳しい経営環境を打開する方法を模索し始めていました。そのころ、「エコアクション21」を取得したことで、グリーン調達を進めていた納入先企業から高い評価をいただきました。この「エコアクション21」は、取引継続の危機感から取得した認証でしたが、今後のビジネス環境の変化を考えると、こういう認証取得が企業ブランドの向上につながり、ビジネスチャンスが拡大すると実感しました。これ以降、できるだけ技術力の発信につながるものや、社外表彰制度、認証取得にチャレンジしようと決意しました。

他にどのような認証を取得されましたか。

坂口氏:2011年の「エコアクション21」認証取得を皮切りに、様々な認証取得に挑戦するため、大阪府中小企業家同友会の仲間2社と「人を生かす経営」をめざし、勉強会を立ちあげました。その結果、「健康経営優良法人」の認証を2018、2019、2020年に取得し、2021年の中小規模法人部門「ブライト500」に選出されました。「ブライト500」は、勉強会メンバーの他2社と揃っての選出です。

2021年に「男女いきいき・元気宣言」登録、「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認証も取得されていますね。

坂口氏:そうです。当社では、女性従業員で「溶接」の業務を担当している方、女性ベトナム人で営業職に就いている方がいます。私自身も「この仕事は男性の仕事」だと、先入観を持っていました。ただ、人材不足だったこともあり、女性従業員の方に「溶接の仕事」をお願いしたところ、「やります」と言っていただき、しかも器用に対応してくれました。この経験をきっかけに、さらに女性活躍の可能性を広げていこうと考えました。そんな時、参加したマッチングインベントで「男女いきいき・元気宣言」の登録、「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」の認証について案内を受けました。認証の基準について説明を聞くと、日々働きやすい職場を意識して取り組んでいたことにより、すでに申請に値するレベルに達していることが分かったため、早速指示されたエビデンスを提出し、認証を取得することができました。

貴社のホームページには「SDGs」の取り組みも掲載されています。

坂口氏:企業を取り巻く環境変化を見越して、2019年「SDGs」セミナーを受講し、既存の取り組みの中で「SDGs」として表現できるものはないか、社内スタッフと共に考えました。対外的に企業活動を発信するために「JAPAN SDGS ACTION PLATFORM」に則り自社ホームページを刷新したところ、取引先からお褒めの言葉をいただき、金融機関からは「SDGs」に取り組んでいる企業向けの融資を提案してもらえるようになりました。

様々な活動を通じて、どのような影響がありましたか。

坂口氏:認証取得後は、認証の更新に関わる資料作成を社員に一任していますが、以前に作成したレポートが表彰されたことがあり、社員の自信や誇りの醸成に繋がっていると感じています。また、ホームページでの発信において、技術的なことだけでなく「SDGs」「環境活動」「健康経営」などの内容を加えたことで、働きやすい企業であるかどうかの判断材料になり、多くの方に当社を知っていただけるようになりました。その結果、以前は思うように人材確保ができなかったのが、応募件数も増加し、母集団形成という点の手ごたえを感じています。その一例ですが、OSAKAしごとフィールドのマッチングイベントに出展した際は、当社の強みである「技術面」だけでなく「環境変化の取り組み」にも共感してくれた方が応募してくれましたし、当社の企業全体の価値を見ていただけるようになったと実感しています。

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