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社員でギネスに挑戦し、おもしろ会社として知名度向上

白ハト食品工業株式会社
本社所在地:大阪府守口市京阪本通1丁目4-10/従業員数:850名/業種:食料品製造業
飲食店舗の企画・運営、食料品製造・加工・販売
農業(第1次産業)から製造(第2次産業)、販売(第3次産業)まで一環した第6次産業を行っている

面接は、履歴書には書いてない、ニオイを感じる場所

採用活動で特に気を付けているのは「一番は会社に合うか合わないか」だと同社は考えている。その方の人柄を見る選考にする為、書類選考なしであくまでも対面の面接を重要視している。面接の際に気をつけているポイントは3点あると聞く。1点目は質疑応答である。先輩社員とオープンに話すことで「会社の雰囲気が合うか」を求職者側からも判断してほしいという。2点目は入社2、3年目の先輩社員を会社説明会に同行させるという点だ。これは入社した際に、自分が働いている姿をイメージしやすい為だという。3点目は、面接を3、4回する過程で、農作業の体験をするか店舗で接客を経験してもらうという。面接のみでは面接用に作られた感じになってしまうが、作業や接客をすると普段の人柄が出てくるので必ずいれているという。最終的に、接客業に必要な「挨拶」「コミュニケーション能力」が見極められ、求職者側も自然体の雰囲気を見てもらえるので、ミスマッチを最小限に減らすことができた。

「いも・たこ・なんきん」の専門食品メーカーとして求める人材とは

1947年創業の同社。「農業・製造・販売」を一貫して行う「6次産業」を掲げており、2015年には農業体験型施設をオープン。農産物の収穫・苗植え(1次産業)から工業製造過程(2次産業)を経て、レストラン・マルシェ・グランピング(3次産業)までの「6次産業」を体験できるテーマパークを設立し、好調に走り続けている。こういった事業を当たり前に行えるのも、同社の中心メンバーが「人柄採用」で集結した人材だから成せる技だと思われる。同社が「人柄採用」に至ったきっかけとして、採用前にミスマッチを防ぐ取り組みであったと、取材を通して大いに感じた。採用担当者は、「積極性がありチャレンジ精神を持っている方」で「ジブンゴトとして捉えることができる方」が同社に向いている人材と語る。仕事を通して「ワクワク」を感じとれるかが重要で、チャンスを自ら手を上げ前向きにチャレンジしていける人材かを見極めることがポイントだそうだ。

更なる日本一をめざして

自発的に動きリーダーシップを持つ人材が集まっている同社には、たくさんの「ワクワク」が生まれている。2019年11月4日にギネス記録の「同時にさつまいもを収穫した最多人数」1233人の世界公式認定記録を達成した。茨城県行方市で行われたチャレンジは同社の畑のオーナー、地元の方、その場に偶然居合わせた観光客まで巻き込んだ「ワクワク」する事例の一つと言えよう。「農業や飲食業の仕事はきつい」というイメージがあるが、採用担当者は、「どこの会社に入っても苦労はするし壁にもぶちあたる」と語る。すべての仕事に立候補制度を採用することで、やりたい人にやりたい仕事をしてもらうのが白ハト流。自分でやる決めた仕事を率先して行うと、勿論大変な時もあるが、それをどうにかして乗り越えようと努力する。そうやって困難も乗り越えた時に、ノウハウが身につき、自信がつく事で強く生き抜く人財へと成長する。そこにやりがいや楽しさを感じていくことが「日本一」をめざす同社のモットーと聞く。コロナ禍でも成長を続ける同社に益々期待できると感じた。