OSAKAしごとフィールド
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冷静に現状を分析して踏み切った独自のエントリーサイト導入

サンコーインダストリー株式会社
本社所在地:大阪府大阪市西区立売堀1-9-28/従業員数:432名/業種:卸売業 商社(鉄鋼・金属)
ねじの卸売業

他社に先駆けた英断

2013年当時はナビ会社を通じた新卒受付が一般的だったが、志望度の高い人のみを集めることを目的に、あえて自社の独自サイトからのみの受付けへと転換した。また、応募検討者全員に対して職場見学を実施し、事前に社内を知ってもらうことでミスマッチを減らしていった。現在も800名にものぼる志望者全員を職場見学に招いている。内定通知を出した後は、何よりも初めに、親と一緒に訪れる家族の会社見学会を行う。同社はBtoB企業のため表立って出る機会が少ない。知らない会社に子どもが就職することへの不安を少しでも拭えれば、という配慮からだ。親同伴ということで内定者の表情からは多少照れくささも伺えるが、ほぼ全家庭が参加している。その後は内定者同士の交流と就職への不安軽減を目的に、毎月セミナーを開催しスムーズな就職へと導線を敷いている。

自然と育まれた「仕事を楽しむ風土」

ねじの専門商社として1946年に創業を開始した同社は、現在、取扱いアイテム数135万種類と業界トップクラスの品揃えを誇る。ねじと聞くと堅いイメージを持たれがちだが、実は随所に遊び心の光る会社である。例えば、本社内のドアノブは全てねじやナット、工具などの形をしている。本社建屋は船をモチーフとしており、屋上には船の煙突が、煙突の直下には暖炉が設置され、暖炉に火をつけると煙突から蒸気があがる個性的なデザインである。もちろんソフト面においても楽しむ工夫は忘れない。各商材のキャンペーン前には、全社員に向けてキャンペーンの詳細を寸劇や笑いに溢れた動画にまとめて紹介するのが通例となっている。「どうせやるなら楽しく」という考えが浸透しており、部署や拠点に関係なく社員主導で積極的に取り組んでいく姿が印象的である。 今では優良企業として広く知られる同社だが、母集団形成に試行錯誤を繰り返す時期もあったと聞く。ナビの一括エントリーから何となく説明会予約はするものの、実際には来訪しない学生も多かった当時、「自社の独自サイト」へと募集媒体の変更に踏み切った。

アイテム数だけじゃない!勤続65年。ギネスに認定された世界最高齢総務部員も在籍!

部署や拠点を超えての委員会活動やサークル活動がヨコの繋がりを促し、部署に拘らない自由闊達なコミュニケーションが行われているという。そういった風通しのよさが、困っている人に自然と手を差し伸べる環境を育んでいることもあり、直近3事業年度の新卒者の離職率は3%という非常に低い数値に結び付いている。 最近では90歳の世界最年長総務部員が働く会社として一躍有名になった。彼女は勤続65年、60歳で嘱託社員となってからも30年間契約を更新し続けている。本人の働きたいという意思があるのであれば、ずっと勤務し続けられる環境が整っている。そして顧客のみならず社員の心をもつかんで離さない魅力溢れる会社なのだろう。