外部からの評価を得て社員のモチベーションをアップ
食品衛生・労働衛生のコンサルティング
食品等の開発・製造・販売
健康への意識を育てる
サラヤ株式会社は外部機関からの認定制度である「※健康経営優良法人」を活用することで、社員のモチベーションアップに取組み、徐々にその成果が形となって現れつつある。当初、この認定の取得を知る社員はほとんどおらず、社内周知からのスタートとなった。少しでも早く「健康経営」という言葉を認知してもらうために社内PR専用のロゴマークを作り、出来るだけ多くの社内向け広報物に貼付した。発行回数は毎月数回、1年間継続して行うことで少しずつ認知度が上がり、他の部署から共同でイベント開催を持ちかけられるまでになった。そうしてスタートしたのが『社内ロカボチャレンジ』である。食生活の改善を目的に社内で有志を募り、2週間にわたって夕食をロカボ食品(低糖質食品)に置き換えてもらった。置き換えの頻度や期間は社内の雰囲気と照らし合わせつつ、管理栄養士の意見も交え決定した。2019年、2020年とも結果が表れ、販売する際のエビデンスとしても活用することができた。本企画により、社員の健康への意識が高まるとともに、自社製品の価値を再認識する良いきっかけとなったという。
※健康経営優良法人認定制度とは、経済産業省地域が進める健康課題に即した取組や、日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度である。
日本の課題解決に向けた創業
終戦から7年後の1952年当時、日本では依然として劣悪な衛生環境が続き、それが原因で病気になる人も後を絶たなかった。この状況をどうにかできないかと、更家章太が三恵薬糧(後のサラヤ株式会社)を創業したことから、サラヤ株式会社の歴史は始まった。そのバトンを引継いだ社長の更家悠介が衛生面だけではなく、環境や健康に対する想いを事業活動の主軸に加え、衛生・環境・健康を軸として事業を広げていく傍ら、社員が長期に渡って活躍し続けられるよう制度の拡充に取り組み、働きやすい環境を整えてきた。しかし当社に在籍している期間が長ければ長いほど、恵まれた環境が当たり前となってしまい、社員自身がサラヤの良さを理解し、活かしきれていないのではないか?と担当者は感じたという。サラヤの良さを社内、そして社外にアピールできないかと考える中で、近年注目されつつあった「健康経営優良法人」が課題解決のきっかけになるのではないかと頭に浮かんだ。職場環境に対する外部機関の客観的評価を活用することに、漂う空気感を払拭し会社の良さを再認識する兆しを見出したと当初を振り返る。
心も体も健康でいるための職場づくり
自身の携わる製品が人々の健康的な生活に貢献していると身をもって体験したことは、各個人に仕事の価値を改めて伝えなおし、モチベーションを上げるきっかけになったという。担当者曰く、人生において仕事の占める割合は非常に高い。どうせ取組むのであれば嫌々ではなく、よりポジティブな気持ちで取組み、良い方向に力を発揮してほしい。だからこそ各個人が長所を発揮しつつ、無理なく働き続けることの出来る環境の整備が重要になってくる。そのために心も体も健康でいられる職場づくりに、今後も取り組んでいきたい。