アイデアの実現がモチベーション!
ひらめき溢れる職場づくり
年間300件近くの「アイデア投稿」
「アイデアをカタチにする」をスローガンに掲げ、他にない企画開発を進める同社。たとえば、子どものような遊び心をテーマとしたアウトドアブランドや、夢のある ”秘密基地” を実現するゲーム用家具ブランドなど、広く、そして独創的な事業を展開している。中には、寝ながらゲームができるベッドや、アウトドア用ヒト型寝袋、X型やH型のテントなど、これまでにない「トガった」製品も世に送り出してきた。
そうした同社が取り入れる独自の制度が、「アイデア投稿」。会社を良くするためのアイデアを、誰でも気軽に投稿できる制度だ。新しい企画や製品に関する提案はもちろん、新規事業の提案、社内システムに関する提案、働き方のことや社内の掃除に関することまで、かなり幅広いアイデアが寄せられる。提案制度を取り入れている企業は他にも見られるが、同社の特徴はその活発さだ。年間300件近くのアイデアが投稿されており、従来は1日に何度でも投稿できていたが、あまりの投稿の多さに1週間に
1回までという制限がかかったほどだ。
ひらめきを形にする職場環境
それほど積極的にアイデアが寄せられる背景には、社員の創造性を伸ばす同社の取り組みがあった。たとえば、投稿されたアイデアは点数評価されるが、評価項目は「とても良い」「良い」「よくわからない」。否定する項目がないことで、投稿者が不快な気持ちにならず、提案する意欲を保つことができる。また、アイデアが具現化されるまでのスピード感も肝心だ。これまでにない新製品の企画だとしても、提案が採用されれば、最速の場合4ヶ月ほどで製品化まで進められる。
まさに「アイデアをカタチにする」ことを体現しており、たしかな成功体験ができる環境だ。同社は、一人一人がクリエイティブな働きをすることを奨励。自信を持ってやりたいことを発信できる環境があることで、社員全員が創造性を高めながら、主体的に仕事に取り組んでいる。
創造性で道を切り拓く
同社は、これまで様々なアイデアを出し合い、努力や工夫を重ねてきたことで、「細かった道が広がってきた」という。完全独立系である同社は、勢いがあるときも不調なときも、自分たちで道を切り拓いてきた。独創性溢れる事業が確立されたのも、考え、挑戦することを伸ばし続けてきたからだ。
そのため、具体的なビジョンを持って働く社員が多く、「こんな仕事をやっていきたい」、「こんなことを形にしたい」という意欲が高い。また、その意欲の高さに応える体制もあり、入社3年目でブランドマネージャーに就任した社員もいる。
働く社員にとって、自分のアイデアが実現することは大きなやりがいになった。一人一人の創造性が尊重されていることが、同社の社員が高いモチベーションで働き続けられる理由だ。同社は社員全員の強みを活かしながら、世界に通用する企業をめざし、着実に道を切り拓き続けている。